「自分は人と違って脳に損傷であうのではないか?」「なぜ人より劣っていることが多いのか」あなたは、他の人が当たり前にできることが自分には出来ないと悩んではいないでしょうか?
筆者は、ずっと35歳まで「辛い経験」をして「グレーゾーンの発達障害」と診断されました。その後、就職し今は「人として当たり前の生活」をおくれています。この記事は発達障害の辛さ、発達障害と診断されるまでの経緯、その後就労支援センターでの学びまでをまとめました。
きっと人生に悩みを抱えている人の「なにかヒント」になる内容になっているのではいかと思います。ぜひ気になる方はご一読下さい。
発達障害と分かる
筆者は発達障害とわかるまで一般枠で10年間以上IT企業で働いていました。発達障害と診断されるまで、まさに波乱の人生といえるのではないでしょうか。
仕事が続かない。40歳までに転職を7回する
大学卒業後、健常者としてIT企業に入社します。どの会社でも長続きすることなく転職を繰り返し、七社程転々としました。
前もって準備はするタイプなので、面接時はいつもといってよい程面接官からの評価は高い。しかし、入社後化けの皮がはがれます。
いつも決まって言われるのが「面接の時は、もっと出来ると思っていたんだけどね。(笑)」の一言。
不思議なことにどこの会社でも言われます。やはり自分の本来のパフォーマンスを見られた後の、「期待以下」は正直傷がつきます。
そして「ここでも、言われたよ。。。頑張っているつもりなんだけど、、、」と悲しくなります。時には、上司と「そのセリフはパワハラにあたるのではないか!」と、揉めてしまうこともありました。
今思うと、これはグレーゾーン「あるある」なのかもしれません。なぜなら、グレーゾーンの人は一見仕事が出来るように思われることが多いような気がします。でも、実際に仕事をしてみて初めて出来ないことがわかります。
グレーゾーンの方なら似たような経験をしたことがあるのではないでしょうか。
社会に入り、比較するなかで周りとの違いに気づく
電話の対応が出来ない。ケアレスミスが多く、上司からの指示も何度も聞き返えしてしまう。それでも理解できない。
「てか、一回聞いただけじゃわかるはずないよ」等、思うことが何度もありました。
後輩にさえ仕事が出来ないと馬鹿にされる始末。あるとき、後輩のストレスで会社で嘔吐してしまうことも何度かありました。
上司の叱責や、怒号は当たり前。学生までいつもポジティブだった自分が、社会人に入って徐々にネガティブな性格と変わっていきます。人間「ダメだと」言れ続ければネガティブな性格になるようです。
震えが止まらなくなり、25歳にして初めて「社会不安障害」と診断されます。
そのうち、自分は周りと脳の構造が違うことにうっすらと気がついてきます。
ただその時は、生まれつきの障害とかではなくて、何かしら脳に損傷があると思っていました。
いくつか脳外科等の病院に通うも、頭には問題はないと診断をうけ途方にくれていました。
発達障害と真摯に向き合う
転職を繰り返しているうちに、本格的に鬱になり35歳で精神科に通います。
そこで今までの経緯を主治医に話しました。
初めてそこで、自分が「広汎性発達障害」であると診断されます。そこで言われたのが、「グレーゾーンの発達障害」でした。
検査の結果、人より劣っている部分が多いということが伝えられ、ただ、数は少ないが人より秀でている分野もあるとのことです。
そこで、自分は二つの意味で「ホットした」のを覚えています。
それは、少なくとも人より秀でている部分が自分にはあったんだ。ということ。
もう一つは「だから今までこんなに、うまくいかなかったのか」。今までの人生の辛さについての答え合わせが出来たことです。
発達障害と共存
発達障害と共に生きていかないといけないことが分かりました。もちろん悩んだことがありました。でも逃げてはいけません。そのために色々と工夫しました。
今も友人に発達障害のことを伝えていない現状
発達障害と分かりました。ですが、仲の良い友人にさえ発達障害と伝えたことはありません。なぜならば、今まで小中高と同じ境遇で育ってきてなんの問題もなく生活できていました。そのため友人からは、障害者であるなど微塵も思われたことがなく。
当たり前のようにお互い普通に生活できていたのに突然障害者であったなんて恥ずかしくて言えなかったからです。
就労支援センターへの参加
①自己理解を深め、②ストレス・疲労の具体的. な対処方法を教えてもらう
まずは、自分が障害者であるとということをハッキリと認識しました。
そして、次のアクションを考えました。ネット等で調べると、障害者が社会生活をおくるための第一歩として、就労支援センターへの通所があるということでした。なので、すぐに就労支援センターに見学にいきます。その後、自分に合いそうなセンターを選び通所しました。通所をしてみてわかったのですが、障害者に配慮した様々なカリキュラムがありました。
自分が「どの分野なら実力を発揮できる」か逆に、どの分野は苦手なのかを認識するところからでした。これは、とても大事なことです。
今後社会で生きていくために、どのような分野なら仕事が続けられるか。逆にどの分野の仕事はまた辞めてしまうか。これが当たり前のようで、多くの方が意外と理解出来ていないことのような気がします。
自分の場合、需要があるという理由だけでIT業界に就職しました。これは、まさに自己理解が足りません。
まとめ
今まで自分が生きてきた経験から
グレーゾーンの方の特徴を纏めてみました。
①見た目は健常者と殆ど変わらない
②人生の生き辛さを他社に理解されにくい
③頑張ればできる事もある故に、常に頑張り続ける事を要求される
④当たり前に出来るという、態度で常にいる。
➄診断を受けられるのは二次障害(うつ病、不安障害等)になってから
グレーゾーンの方々はこのような辛さを抱えていきていると思います。
個人的な意見としては、人より出来ないことが多いと感じている方がいたらすぐ、
病院等で検査をしてもらうといいと考えます。
仮に問題なければ、それはそれで良いことですし。診断されればそれに向かってただ対処していく。次のアクションを取るだけのことです。診断された後の次のアクションをすると人生わりと楽しく生きられます。
一番つらいのは、障害をもっているのかも分からずに、ただ辛い思いをしていることだと考えます。
辛さを抱えている方はいますぐ、検査などアクションをとることから始めて欲しいと考えます。